こんにちは、静岡市葵区の弁護士の浅野智裕です。
今日は、最近読んだ本「コンビニ人間」の話をしたいと思います。芥川賞受賞作ということでとりあえず流行り物を選んだわけです笑。
以下、多少のネタバレもありますので、ご注意ください。
まず、一読した感想ですが、とてもとても面白かったです。本作の主人公は、発達障害という記載はないですが、それを思わせる記載はたくさんあります。とりあえず、普通ではないということはたくさん書かれています。
しかし、それで暗くなるわけではなく、とても淡々とした調子で主人公は、物事に対処していきます。むしろ、周りの人が主人公に振り回される様子です。主人公なりにも悩んでいる様子ですが、主人公はとにかく心の平穏を望んでいて、そのためにも果敢に挑戦をしています。
帯にあるとおり『「普通」とは何か?を問う衝撃作』になります。
文中に結構な過激な表現があるのですが、ストーリーは軽快に進んでいきます。むしろ、主人公の言動は痛快でもあります。またこの本は現代社会の色々な問題について書かれています。
これは多くの人にも読んでほしい傑作だと思います。