若狹です。
雑談ばかりで恐縮ですが、ナンバーガールが再結成するそうですね。
解散少し前の2002年7月の赤坂BLITZでのライブにも行き、心を震わせた身としては戸惑いやら期待やら不安やら何だか不思議な気持ちです。しかしあれが17年前のことか…。チケット取るために友達と徹夜して並んだりして、青春でしたねえ。
再結成ツアー(?)に行ける機会は果たしてあるのかしら?
再結成のコメントの中で「あと、稼ぎてぇ、とも考えた。」と本音なんだか諧謔なんだか、いかにも向井秀徳氏らしい言い回しがありましたが、我々の業務の話に引きつけると、音楽活動と金銭や著作権をはじめとする様々な法的な権利とは切っても切れない関係があります。
(特に90年代~00年代のオルタナティヴロックをある程度聴いている方には常識として通じる話でしょうけれども、数少ない当ブログの読者に果たしてどこまで深入りしてよいのか、一応悩みながらさらに話を進めます笑)
ナンバーガールのギタリストである田淵ひさ子さんが所属しているbloodthirsty butchersという別バンドのドキュメンタリー映画は、冒頭、「契約とお金の話」から始まります。何もあんなにストイックにかっこいい音楽を創り出しているバンドのドキュメンタリーをそんなシーンから始めなくても…と苦笑混じりに思うのですが、バンドメンバーがグチりながらも契約書に署名をする場面では、ついついDVDの再生を一時停止し、契約書の中身の解読を試みてしまいました。職業病ですかね。
たしかに、業界内でどれだけ評価されていたとしても、お世辞にもドカンとは売れそうもない(この記事を読んでいる9割以上の方がきっとバンド名すら知らない)クリエイターの、「①法的権利を正当に守り、②作品の評価に見合った金銭面の評価をキチンと確保する」というのは、キレイな建前ではありますが、①はともかく、②についてはビジネスである以上一筋縄ではいかない難しい問題ですよね。
個人的な興味から、ちょうど先日安藤和宏著「よくわかる音楽著作権ビジネス基礎編」・「よくわかる音楽著作権ビジネス実践編」という本を読み終わったところなので、この機会に音楽著作権とビジネスについてじっくり考えてみようかと思います。
数字だけじゃない評価の方法として、契約書にたとえばこのような条項案を入れたらどうだろう?とアイデアを思いついたのですが、どこかで使う機会はあるのでしょうか。
…と、この週末は、冒頭のニュースを聞いて、自分の分野に引き寄せつつそんなことを考えていました。