こんにちは、静岡市葵区の弁護士浅野智裕です。
今回は読書の話です。
今回読んだのはジム・コリンズさんの「ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階」です。
以前にビジョナリー・カンパニー4を読んでおもしろかったので、単純に1つ前にさかのぼってみました。
本書のテーマは簡単にいえば企業の衰退の兆候ということになると思います。
やはり定評のある作品だけに読みやすく、おもしろく、勉強になりました。
本書には衰退には5段階まであると書かれていますが、そのなかで技術から遅れるということは書かれていませんでした。
私は、技術の進歩に企業が遅れてしまうということがよくあると思っていました。ですから企業は技術の進歩には注意をするべきと思っていました。しかし、本書にはそのようなことは書かれていませんでした。
衰退の原因は、人間の傲慢さ、無理な拡大路線、現実を直視できず、問題を見誤る、一発逆転を狙う、あきらめる、といったことにあるようです。
企業というよりは人間の問題だと思います。当然ですが、企業といっても人間の集まりなので、人間に問題があれば企業にも問題がでてきます。
やはり人間一人一人がしっかりしていて、またその集団としてしっかりしていれば企業も衰退することはないということなのでしょうか。
会社、企業といってもやはりそこにいる人間の人格が大事ということなんだろうと思います。